給食アレルギー品目アラームシステムの開発のきっかけ

ある日、大阪で小学校の養護教諭をしている友人から「今日は本当に怖い思いをした。」と聞いたところから、このアプリの企画制作は始まりました。

その小学校は1年生から6年生まで1000人規模のマンモス校で、養護教諭は一人。生徒たちの病気やけがの対応、保健室登校の生徒の対応、健康診断や予防接種の管理、校外の研修、校内の指導、インフルエンザなどの感染症の予防策や対応など、その多忙さは想像もできないほどでしたが、友人は献身的にまたやりがいを持って仕事に取り組んでいました。

超過密な業務の中で彼女が最も神経質になっていたのは、給食の食物アレルギーによるアナフィラキシーショックのことでした。
その小学校では、アナフィラキシーショックの危険性がありエピペンを預かっている生徒が7人いて、給食の献立表を目を皿のようにしてチェックし、除去しなければならない献立がある時は、その日の朝に担任の教諭に念を押して伝えるという対応をしていたそうです。

ところが、その日、献立表にある見慣れないメニュー「飛鳥汁」に牛乳が含まれていることを見落としていたために、4年生の女子生徒がアナフィラキシーショックを起こし、救急車に出動してもらうという出来事があったのでした。救急車を待つ間に友人が保護者から預かっていたエピペンを女子生徒に注射し、女子生徒は事なきを得ることが出来ました。しかし、もし気づくのが遅ければ、もしエピペンを使うことを躊躇っていたら・・・、命にかかわる事故につながっていた可能性もあったそうです。

私はその話を聞いて、無事で本当に良かったと思うとともに、アレルギーを持つ子の親御さん、学校の担任の先生、養護の先生などにとって、給食と言う日常が本当に高いリスクを抱えているという現実を知りました。そして、ITを活用してその負担を少しでも軽減することはできないのか、と思ったのです。

それから企画と概要をまとめ、4ヵ月後には開発に着手し、その半年後に初版をテストリリースしました。友人の勤務する小学校で保護者や先生に約1年間運用していただき、「見落としによる事故の不安が軽減した」との声を頂戴しました。その後、少しでも多くの人に利用していただけるよう、システムの機能強化を行っています。

運営会社

1983年設立以来ソフトウエア開発からコンピューターの保守など顧客企業のIT運用に関わる様々なサービスを提供してきました。
1995年から始めた顧客企業向けのWEBサイト構築サービスでWEBのノウハウを蓄積し、2013年にスマートフォン用アプリ『エブリAPPシリーズ』を提供開始しました。
そして2016年、社内に蓄積された技術とノウハウを活かして社会に貢献したいという思いから、食品アレルギー体質の子どもを持つ保護者の方や教職員の方向けに「アレルギーアラーム」アプリを開発し、無料版の提供を開始しました。